この映画は1971年実際に起こったベイカー街の銀行強盗事件で、誰も逮捕されず、金も取り戻されることもなかったという事実を脚色しているらしいです。当時強盗たちがやりとりで使っていた無線機の会話を傍受した男性が警察へ通報。それによってどこかの銀行が狙われているのはわかるものの、すぐに特定が出来なかった。ロイズ銀行の２つ隣の店の地下から約４０フィートのトンネルを掘って貸金庫へ侵入、そこで強盗を働く。無線機の会話は録音されて公開されたりと、4日間マスコミで騒がれたが、国家の安全上という理由でMI5からD通告が出されると、その後新聞から一切この件について書かれることは無かった。本作では内部ソースによるものとして、貸金庫に隠されていた写真とはマーガレット王女のスキャンダル写真で、当時の英国黒人解放運動家リーダー、マイケル・Ｘと関わりがあったとされている。テリーら強盗団の他に、マイケル・Ｘ、裏犯罪組織、ＭＩ５、警察とそれぞれの内情も折り交えた濃い内容のスリリングアクションに仕上がっている。１００％真実ではないが、７０年代の雰囲気も良く出ていて、ステイサムの渋くてかっこいいアクションも見られる映画です。
ブラックパンサーやその時代の時代背景が凄く分かりやすく素晴らしく面白く仕上がっていたので是非一度見てみてください。
海野
